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矢部 明; 青木 敏男; 森 雅英*; 鶴賀 治夫*
保健物理, 8(2), p.105 - 108, 1973/02
海産物摂取による人体の被覆線量を論ずるとき、海水中の放射性核種の最大許容濃度(MPCC)を定めたときのNAS-NRCの考え方にしたがう方法と、飲料水中の放射性核種の最大許容濃度(MPC)を定めたときのICRPの考え方を採用する方法と二方法ある。この二方法の間の関係を論じ、それに含まれる問題点を提起したものである。
三輪 一爾; 武田 聖司; 飯本 武志*
no journal, ,
福島事故後の除染作業によって発生した除去土壌を再生資材として再利用する方針が環境省により示されている。有効な再利用用途の1つである海面埋立地では、施工時に溶存した放射性Csの他に土粒子に付着した放射性Csの海洋への流出が予想される。海産物体内への核種濃縮には、溶存した核種だけでなく粒子に付着した核種も影響することが既往研究で示されており、除去土壌の海面埋立地への再利用に対する安全評価では両形態での核種移行を考慮する必要がある。そこで本研究では、施工時および供用時に流出した放射性Csについて、核種形態を考慮した海洋中の移行を評価可能とするモデル作成を行った。作成したモデルを用いて海面埋立地に再利用した際の海洋中放射性Cs濃度の経時変化を推定し、海産物摂取による内部被ばく線量の影響について、その他の主要な被ばく経路との比較から評価した。